初めに
私は2002年発売の とらいあんぐる
ハート1・2・3 DVD EDITION の
方をプレイして、そちらを元に
これを書いています。後
とらいあんぐるハートシリーズ
(特に3)に異常な程、思い
入れがあるので、かなり
感情的 になっています。
特に後半になるにつれて
ドンドンと文章がそうなっていき
ます。その辺りもご了承ください。
これでも初期よりは大分と
マイルド(特に前半)にした
つもりなんですが。
総評
正直に言えばシナリオも雑で
グラフィックも古いゲーム
(元々は1998年発売)なんで
悪いです。更にこの手のゲーム
では、あるまじき凌辱シーンが
あったりシステム部分の不便さ。
修正パッチを入れないとまともに
遊べないなどと言った欠点は沢山
あるんですが、当時の私は
キャラクターの 純粋さ が
私の心にグッときて、とても
印象的な作品なんですよね。特に
弓華の個別ルートは最後のあの
終わり方からのエピローグでの
二人の会話の「さよなら」は
別れと過去への決別。そして
未来へ… と言うあの最後。
あれがこの作品を特別好きに
なった時ですね。まあ、そんな
事を言っても 並以下の作品
なのに、ただ信者が絶賛して
いるだけだ と言われて
しまうと反論出来ないですが。
シナリオ
個別ルートによっては選択肢
1 つで主人公が殺されたり
ヒロインが凌辱されたり
殺されたりと、中々激しい
シナリオかと思えば、小鳥の
個別ルートは後半は弓華と
お友達になって最後にお別れ
するって言うだけの話だったりと
結構差があります。まあ、もし
今これを純愛物のエロゲとして
販売したら確実にあっちこっちで
炎上するぐらいの内容ですね。
シナリオとしてはやっぱり弓華の
個別ルートの印象が強く残って
いますね。それ以外だと小鳥の
付き合うまでの個別ルートの
展開は好きですね。ケガを
負わせてしまった主人公に対して
献身的に色々とお世話をする
小鳥は可愛かったと思います。
唯子の個別ルートも誤解から
始まった所はありますが、彼女の
ひたむきな所や真っ直ぐな所を
良く引き出していたと思います。
グラフィック
古い作品なので、どうしても
良くはないですね。一部の
背景は恐らく実際の風景の
取り込みを使っていますね。
まあ正直それぐらいしか書く
事はありません。一枚絵に
ついては、弓華の個別ルートの
最後に登場した弓華とその
子供の一枚絵が好きですね。
アレは衝撃的でした。一応
グラフィックについて擁護
するなら、当時としては
そこまで劣っている訳では
ないはずです。同じ年代に
発売された作品と見比べる
限りは。
音楽
オープニングの曲は下手では
なくて味があると私は思います。
必死に歌っていて結構好き
ですね。エンディング曲の方は
スキップが出来ない関係上
何十回も聴いていますので
補正がある事は否定しませんが
良い曲だと思います。BGMだと
メインテーマ をよく聴いていた
ので印象に残っていますね。
キャラクター
さーて。ここまでこれでも割と
抑えて書いていたのでここからは
少しギアを上げて書きます。
その前に私のこの作品のメイン
ヒロイン達の好きな順番を書いて
おきます。唯子>小鳥>弓華>>
さくら>七瀬>いづみ=瞳 です。
恐らくは往年のとらハファンに
喧嘩を売りかねないような内容
なんですが、一応これには理由が
ありまして、当時の私はエロゲを
始めたばかりで、攻略サイト
などの事を全然知らなかった訳
です。それで、さくらやいづみの
個別ルートに入るとどんな結末を
迎えるかと言うと…ね。それ
までに散々苦労(正解の選択肢に
たどりつくまで何度も試行錯誤を
繰り返す)しながらようやく恋人
関係になったと思ったら、あの
バッドエンドの仕打ちですよ。
勿論キャラクターに罪はない
ですよ。ですが流石にアレを
何度も見ると精神的な何かを
ゴリゴリと削られていきます。
特に、さくらは両手の指で
足らない程にバッドエンドを
見せられた上に個別ルートに
入るのも随分と苦労しました。
と言うか恐らく、好きな順番が
クリアまでに苦労した順番と
言っても過言じゃないです。
さて、そんなさくらの個別ルート
ですが、内容は良いんですよ。
ある意味でエロゲにおける私の
ギャップ の原点と言えると
思います。最初は素っ気なく
熱心に図書室に通いつめ
餌付け(笑)で距離を縮め恋人
関係になってからのあの笑顔と
言動はもうね。ヤバいですよ。
だからこそそこからのバッド
エンドで何度心をえぐられた
ことか。バッドエンドと言う事
ならいづみも大概ですが一応
こちらは両手の指で数えられる
程の試行回数で済んでいるので
ダメージはまだ少ないです。と
言うか ギャップ の方向性が
私の好みとズレていたので
そこまでグッとこなかったん
ですよね。恋人関係になった
後のお淑やかなあのバージョンも
嫌いじゃないんですが、あの
サッパリとしたいづみからの
変化についていけなかったん
です。これで、私は ギャップ
なら無条件に好きになる訳では
ないという事を初めて教えて
くれたヒロインになった訳
ですが。瞳に関してはこの作品の
作品紹介の趣旨とはズレて
きますが、とらいあんぐるハート
2 の主人公の事がどうしても頭を
よぎってしまいこれまたそこまで
好きになれなかったです。ああ
先に言っておきますが私は別に
処女厨ではないですよ。キャラ
クターの設定に合ってさえいれば
非処女でも問題ないです。ただ
今回は瞳の初めての相手が続編の
主人公でその辺りの設定が
あやふやなのがどうにもスッキリ
しないと言うのも好きになり
きれなかった原因の 1 つです。
次は弓華ですね。彼女の個別
ルート終盤からエピローグまでの
出来だけなら私が今までプレイ
してきたエロゲの中でも確実に
五指 に入る出来だと再プレイ
した 2019 年現在でもそう
思います。個別ルートの
トータルで見れば十指よりも下
ですが。何と言っても
エピローグのあの 切なさ が
今でも心にグッと来ます。ただ
これもある程度は思い出補正が
強いとも同時に思いますが。同じ
展開を今別のゲームでやられても
ここまで好きになってはいない
のではないかと思います。本当に
純粋な時にこのシナリオに少ない
試行回数でクリア出来ていて
良かったと思います。次は七瀬
ですね。これまた結構個別
ルートのクリアまで苦労した
キャラクターです。だだし
さくらやいづみ程、精神的に
疲労はしてませんが。幽霊系の
シナリオとしては割と王道的な
内容だとは思いますが、七瀬の
個別ルートのはずなのに、私と
しては終盤の小鳥とさくらの
行動の方ばかりが印象に残って
ます。特に小鳥の終盤での
主人公を引き留めるために自分を
好きにして良いと言うあの場面は
プレイ当時、中々にインパクトが
ありましたね。それを払いのけた
後の学校での一連の流れからの
別れはやっぱり心に来ました。
その後のエピローグでの再会
までも王道的ではないで
しょうか。さて次は小鳥ですね。
発売当時もかなりの人気があった
みたいですが、その人気も納得の
内容でしたね。ただ個人的には
ピークが告白シーンまでで
その後は消化試合の様な展開が
続いたのは個人的に残念ですね。
印象に残っているシーンは
たくさんありますけど、個人的
には、瞳に「野々村さんとは
どういうお友達なんですか?」と
聞かれた時に主人公が「僕の
彼女なんです!」が今でも印象に
残っていますね。その後の小鳥の
慌てふためく発言も良いですけど
個人的には、さらにその後の
放課後で小鳥を選択した後の
2 人なのに「相川君」呼びで
怒っているシーンが、これまた
素晴らしいんですよね。主人公の
心の声にもあったこの目を見ると
いじめたくなると言うのが良く
理解できます。ですが、さらに
この後帰り道で、公園に寄った
時の小鳥の唯子と主人公に対する
小鳥の想い。この発言に小鳥と
言うキャラクターの良さが凝縮
されていると言っても過言では
ないです。個人的にはここで
小鳥が更に好きになりましたね。
さて、お待たせしました。
ヒロイン最後の唯子…といきたい
所なんですが先に主人公の
真一郎について書かせて下さい。
彼の最大の魅力はやっぱり、いち
学生と言う 分相応のままで
頑張る 所じゃないですかね?
この、とらハシリーズでは
後になる程、主人公の人外度が
上がっていくので、いち学生の
ままで、分相応に頑張ると言う
のは見ていて微笑ましく思い
ます。まあいち学生とは思えない
ほどの経験や修羅場を個別
ルートによっては体験する事に
なりますが。さて、では唯子に
ついて書いていきます。出だし
から何ですが、唯子の魅力に
ついて聞かれると返答に困り
ます。上手な答えが思い浮かば
ないからです。あえて言えば
ごくふつうの女の子 と言う
所ですかね。この作品のヒロイン
達はベクトルは微妙に違いますが
完成され過ぎている と
個人的には思います。そんな中
唯子のあくまで ごくふつうの
女の子 として描写されて
いた点が他のヒロイン達と違って
好きになっていったのかなぁと
思います。フォーチュンリングの
件や最後の大会での描写などは
特にそう思いますね。特に大会で
瞳に及ばずに負けて最後に
主人公の前で思いっきり泣く
シーンにこそ唯子の魅力が
詰まっているような気がします
さて、主要な登場人物は
これで全て書けたと思います
ので以上でこの作品紹介を終わり
ます。本当は、ななかや大輔に
ついても書きたかったのですが
ずいぶんと長くなったので
取りあえずここまでで
終わりとさせて下さい。
この内容に関することはこちらの
web拍手からどうぞ。
Copyright © 2016 心と幻をこえて All rights reserved.
|
|
|